結婚してから「主人を制覇出来たら、世界を制覇出来る!!」
そんなことを真剣に考え、思い悩んでいた時期がかなり長い。
「制覇する」って、どういう意味だったんだろう。
当時の私は、おそらく、コテンパンにやっつけることを想像していたと思う。
私は戦いのエネルギーの中で必死に生きてきたのだから。
でも、最近、明らかにそうじゃない流れになってきている。
子ども達は主人に遠慮して、本当の思いを伝えようとしない。
その分、私と時間を共有すると、私に向かって「お父さんに言えない本音」を吐露してくることが多い。
以前の私は、どこかで一緒に主人を裁いていた。
でも、違うことにようやく気づけた。
満月と三日月
子どもが三日月で来たら、主人の満月で返す。
主人が三日月で来たら、子どもの満月で返す。
そして、ひとつひとつ、誤解を出来るだけ、みんなの前で解いていく。
解けないときは、個人的に、ひっそりと解いていく。
本当に「誤解は誤解のままにしておいてはいけない」と強く思うことが何度もあった。
そんなことをしているうちに、子ども達が蘇っていく姿を何度も見せて貰った。
その姿を見ていたら「ああ、これが制覇するってことなんだ!」と腑に落ちた。
戦いではなく、主人の素晴らしさと子どもの素晴らしさを制覇する。
もちろん、自分の素晴らしさも制覇する。
愛で制覇する。
愛で満たす。
元々満たされていたことに気づく。
そして、気づいた。
私は家族に「制覇されていた」。
「こうなったら」「あの人だったら」なんて思わないこと。この状況が最高。この状況が最高と思えるのは、常にホールインワンの発想。願わないことが最高。佐藤康行