息子も娘も、最近、余裕が出て来た。
価値観を押しつけられると、真っ向から反発してくる。
ありがたいことだ。
でも、そう思わない人もいる。
昨日は、1階のリビングから、何やら怒声が聞こえてきた。
「またか」と思いながら、リビングのドアを開けると、シーンとしていた。
そこに居たのは、主人と息子だった。
「ん?また、言い争い?ケンカ?」と口に出てしまった。
いつもだと顔色を悪くして、不機嫌そうにしている息子が、ニコニコしていた。
何かとっても嬉しそうにしていたのには、びっくり!
「ああ、ちょうど、今、父さんのおかしな発言を引き出してあげてて、終わったとこさ。残念だったね」
まるで、楽しいゲームをし終えたようなすがすがしささえ感じる笑顔の息子がいた。
まるで、「ばっちこーい」という余裕さえ感じた。
どんどん、子どもの器が大きくなり、どんな事も受け入れられる度胸と、度量になっていることが、また新たな子どもに出会えたようで、本当に嬉しかった。
そして、新しい子どもを引き出してくれることを、本当に無意識に純粋にやってくれている主人に頭が下がる。
自分が根本で、子どもが環境だとしたら良い。現れた姿。自分たちの結晶だから、夫婦の結晶。佐藤康行