人間関係の原点に手をつける
運の良し悪しは、自分だけでなく、親にも先祖にも原因があります。
因縁、因果の法則で、運勢は先祖代々から引き継がれています。
しかし、親のせいにしてはいけません。
親のせいにすれば、不運な人はますます不運になってしまいます。
遺伝子を受け継いだことは間違いないのですが、
それを責めても仕方がありません。
親もまたその親に育てられたのだから、誰のせいにもできません。
親から生まれたというのは宿命です。
宿命は変えられませんから、現状を感謝するしかありません。
親に感謝できない人は、まず強運をつかむことはできません。
親を恨んでいる人のほとんどが、不運な人生を歩んでいます。
父親を恨んでいる人は、男性との関係がうまくいかない場合が多いのです。
母親を恨んでいる人は、女性との関係がうまくいきません。
父親を恨んでいる女性の大半は、結婚してもご主人とうまくいきません。
離婚する確率も高くなります。
人間関係の原点は両親にあります。
ですから、両親に感謝でいるようになることが幸せの最低条件と言えます。
両親に心から感謝できるようになるには、本当の自分に目覚めることです。
すると、本当は両親と自分は一つだったということに気づきます。
そして、心から両親に対して感謝の気持ちが湧いてきます。
それが、運命を切りひらく出発点です。
運命を変えるには、「本当の自分（＝真我）」に目覚めるしかないのです。
私たちはみんな一つで、愛そのものだということを自覚した時に、
まさに無一物無尽蔵で、宇宙は自分のものになります。
宇宙が自分と周りにいるすべての人のものになった瞬間、
運命が好転します。
みんな仲間であり、兄弟です。
みんな、もとは一つです。
私たちは、家の中で落とした財布を家族が拾っても損をしたとは思いませんが、
外で落として他人が拾ったら損をしたと思います。
しかし、地球がみんな同じでみんな兄弟だと思えば、
拾ってもらっても別にいいじゃないかと思えるはずです。
みんな仲間であり自分なのです。
そう思えれば、人の幸せも自分の幸せになります。
２１世紀は、そういう本当の喜びを知る時代です。
自分だけが良くなるという人生を目指すのではなく、
周囲の人も全員良くなる最高の人生を目指すのです。
「強運をつかむ人・にがす人」より
佐藤康行著
