餓鬼が神になった瞬間 4

餓鬼とは(ウィキペディアより抜粋)
仏教に世界観である六道において餓鬼道(餓鬼の世界)に生まれた者。言語のpreta(プレータ)はかつては死者の霊を指したが、仏教において輪廻転生の生存形態である六道に組み込まれたpretaは鬼とも訳される。鬼は中国語で死者の霊・亡霊を意味している。

 

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「このまま彼に誤解を与えたまま、時間が過ぎるのだけはダメだ!」と、とっさに思いました。

 

 

 

 

午前中は眠剤を飲んで、寝ているその部屋は真っ暗でした。

 

 

 

 

もうすでに午後になっていたのですが、真っ暗でした。

 

 

 

 

部屋に入るともの凄い目つきで、ぎらりとこちらを睨んできました。

 

 

 

 

そして、首にカッターナイフを当てたのです。

 

 

 

 

私はなぜか、「この子は自分を切らない。切るとしたら私・・・」

 

 

 

 

そんなことが浮かびました!!

 

 

 

 

逃げ出したい

 

 

 

 

けど、「今しか無い!」という思いの方が上回りました。

 

 

 

 

言葉を掛けると、大声で怒鳴り始めました。

 

 

 

 

それはそれは聞くに絶えない言葉

 

 

 

 

「お前が俺に言ってきたことも、全部、覚えてるからな!!」

 

 

 

 

彼には太陽カウンセリングもした経験があり、ある意味、彼も私も衝撃を受けたことがありました。

 

 

 

 

彼の中に渦巻くどす黒い、本音が浮上したのです。

 

 

 

 

そこを突き抜けたように思って居ましたが、それはまだ序章に過ぎなかったのです。

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

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