後ろから蹴っ飛ばしたいクソババァが、大切な存在になった日 16

お姑さんは、何度も何度も若槻さんの前でだけ、大けがをしたり、突然体調を壊したりということが続きました。

 

そのたびに、心からお姑さんを「絶対守ってあげるから大丈夫だよ」と思うのですが、喉元過ぎれば、また「後ろから蹴っ飛ばしてやろうか、このクソババァ」という思いが湧き上がるということを繰り返していました。

 

では、昨日の続きです。

 

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そして、昨年の3月です。

 

ついに、おばあちゃんに 肺がん が見つかります。

 

病院の先生から私だけ呼び出され「これは肺がんです!」と言われた時、「おばあちゃんのガンは私が作ってしまった!私のこの不調和な心がおばあちゃんのガンを作ってしまったんだ」と胸を締め付けられるような思いと、自責の念でいっぱいになってしまいました。

 

 

そして、心からおばあちゃんに「ごめんね、私はおばあちゃんが具合が悪くなった時だけ大切にして、元気になると冷たい態度をとっちゃって、本当にごめんね」と泣きながら謝りました。

 

 

(つづく)

 

 

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今まで繰り返されたケガや病気は、ある意味一時的なものでした。

 

しかし、肺がんはまさに命に関わる病気。

 

 

その命に関わる病気お姑さんに見つかったとき、若槻さんはさらに深いところの思いが浮き出してきたのです。

 

 

そして、さらに若槻さんの思いもよらない奇跡がこのあと続きます。

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