突然亡くなったお父さんのお葬式の中で、疎遠だった親戚の方々や、兄弟の方々とお葬式の準備をするうち、どんどん打ち解けていった武藤さん。
そんな中、お父さんの出棺の時間が近づいてきました。
昨日の続きです。
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それから出棺の時が近づいて、父との最後の別れをしました。
父の顔のそばに花を置いていると、私は思わず「おとうさーーん、おとうさーーん・・・」と叫んでいました。
あふれ出る涙と共に「ありがとうーー。ありがとうーー・・・」と全身で魂の底からの愛で父に叫んでいました。
感謝そのものでした。
父は、最後の別れの時に私に「本当の自分」を表現させてくれました。
その時、私は全く周りの人の事など全く気になりませんでした。
想えば、父が自分の命を私のために、私たち兄弟のために、武藤家の一族のために捧げてくれたように思います。
私が本当の自分で生きられるように背中を押してくれました。
「愛で生きるんだよ」と教えてくれました。
「本当の愛で生きれば越えられないものはないんだよ」と教えてくれました。
そう私は、思っています。
幼いころから、家族というもの親兄弟親戚との付き合いができず、自分の殻に閉じこもって出ることができなかった自分が、こうしてやっと一人前になれた気がしています。
遺影の父は、とてもいい顔で笑みを湛えています。
それは、きっと今の父の心境に違いないと確信しています。
(終わり)
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幼い頃から自分の殻に閉じこもっていた武藤さんですが、最愛の父が残してくれた時間、お葬式で集まった親戚、兄弟の方々との愛の交流。
その全てが、お父さんからの息子への最後の大きな深い愛だったと確信をします。
「やっと一人前になれた気がする」
遺影の中のお父さんは、その気持ちをまるで理解しているように微笑んでいます。
天国のお父さんは「息子よ、頑張ったな。ありがとう!」とお父さんの心境を確信したのです。
今でも、武藤さんを見守り続けてくださっていることが伝わってくるような、素晴らしい武藤さんの体験談でした。
武藤さん、本当に素晴らしい心温まる体験談をありがとうございましたm(_ _)m
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