鳥カゴ

matome

 

 

場面緘黙で言葉を発しない若菜さん。

 

 

不安症状が強すぎて、ず~っと地面を見続けていたために

背骨も曲がっちゃいました。

 

 

若菜さんの中でどんな言葉が飛び交っているんだろう。

 

聞きたいと思っても、緘黙なので話せません。

 

ただひとつ、反応を示してニッコリ笑ってくれた時があります。

 

彼女の好きな歴史の話をしたときのことです。

 

そう、若菜さんは歴女だったんです☆

 

 

将来の夢も聞いちゃいました!

 

筆談ですけど。

 

でも、嬉しかった・・・。

 

 

すご~い、って何度も言いながら彼女の書く文字を目で追っていました。

 

 

その後、若菜さんのお父さんとお話をしたら

お父さんも歴男だったんです!

 

いえ、お父さんの趣味の影響をそのまま受け継いでいたんです。

 

しかも、お父さんの言葉をそのまま信じて

その知識で頭と心がパンパン・・・・

 

 

一見、仲の良い父娘に見えたのですが、

なぜこんなにも不安が強いのか不思議でなりませんでした。

 

 

どうしてなんだろう?

 

こんなに一生懸命なお父さん

 

子どもの話を毎日、保育園時代から聞き続けているお父さん

 

子どもの気持ちを救ってあげようと

朝早くから一緒に趣味の写真を撮りに行く父娘

 

「今は一緒に奈良に行くのを楽しみにしているんですよ」と

旅行を楽しみにしている家族

 

でも、なぜ、若菜さんの心はこんなに不安が強いんだろう。

 

 

不思議なのは私と色んなことがリンクしていたこと・・・

 

何を隠そう、私も小学生の頃は緘黙児でしたし^^

 

しかも、生粋の歴女でもありました!

 

だから、話が合うはずなんです☆

 

そんなことをつらつら考えていたときにふと思ったんです!

 

 

「洗脳」

 

自分以外の考えや思い込みが自分だと思い込んでしまうこと。

 

インプットの世界

 

 

そうしたところにテロのニュースが流れたのです。

 

高学歴で裕福なおうちの子どもたちが事件を起こしたと・・・

 

 

もし、自分の生命がどこから来たのか、

どれだけ素晴らしいのかを知ったらこんなことは起きるはずがない!

 

 

自分の中に本当に素晴らしい自分がある

 

それは歴史など比べものにならないくらい

素晴らしいものだということ

 

この洗脳を解くのが私の仕事なのかもしれないな、とふと思いました。

 

 

明日は「個性」について書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

子どもにとって家庭とは、鳥カゴのようなものです。

カゴの中の鳥に「羽ばたけ!」と言っても飛べないのです。

鳥カゴは何かと言えば、親の想念です。

親の想念の中に子どもが入っているのです。

ですから、親が変わらない限り、子どもは変われません。

親の思いの中に入っていて、窮屈で仕方がないのです。

 

愛とは、自由です。

生命を生かす働きです。

親がそのことに気づくと、

鳥カゴがなくなります。

そうすると、子どもは自由に羽ばたけるのです。

 

佐藤康行

 

 

 

 

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