学習塾 5

佐藤学長、いつもありがとうございます。

 

 

主人の学習塾は、小学校一年生から

中学校三年生の受験期の生徒さんまでいます。

 

 

いわゆる9歳の年齢差の生徒さんの勉強を

網羅しなければいけないのです。

 

 

今は高校受験に向けて、

中学校三年生の生徒さんは必死のようです。

 

 

そんな中、解答用紙に丸ツケを頼まれたのですが、

壊滅的なひろと君がいました。

 

 

解答用紙が私の正解分の書き込みで、

真っ赤っかになります。

 

 

表情も暗く、基本的な事も覚えれない様子に

思わず自分を重ねました。

 

 

これは、「学校で叱られ、家でも怒られ、

塾に来ても追い詰められるタイプだろうな」

ということがすぐわかりました。

 

 

自信のなさがすぐ見て取れました。

 

 

「ひろと君、受験生なのに大変だよね。

志望校の勉強に間に合わないんじゃないの?

でも、キツいよね-。苦しそう」

と主人に伝えました。

 

 

主人が懇切丁寧に基本から教えても、

全く壊滅的なのです。

 

 

しかもほぼ毎日のように学習塾に通塾しているのだとか

 

 

ところが、翌日、どんどん生徒さんも帰り、

ひろと君が一人になった時のこと

 

 

主人と話をしていました。

 

 

「先生、僕、ちょっと自信が出て来た!!」

と言ってるのです。

 

思わず嬉しくなって

「やり続けたからだよ」

と主人。

 

 

そこに一緒になって

「そうそう。最初はさ、車輪を回すのに力がいるけど、

回り始めるとどんどんスムーズになるから

わかるようになるんだよね。良かった-」

と伝えると、ニコニコしてくれました。

 

 

帰宅後、主人に

「なんか今日のひろと君、凄い丸がつけれたんだけど、

急にどうしたの?」と尋ねると一言

 

 

「ああ、かなりレベルを下げたからね笑」

 

 

「でも、自信が出て来たって言って貰って本当に良かった」

と言ってました。

 

 

まさに小さな変化を大きく認めるって感じでしょうか。

 

 

ありがとうございます。

 

 

(つづく)

 

 

三日月にまん丸を求めない。なぜなら欠けて見えるだけで本来はまん丸だからです。人にいわゆる完璧を求めない。なぜなら完璧だからです。自分にもです。求める必要はありません。求めてしまうとドツボにはまります。苦しんでしまいます。【佐藤康行】

 

 

 

 

 

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