天国からの声 4

佐藤学長、いつも本当にありがとうございます。

 

 

長年私は、最も恩義のある父を見下し、馬鹿にしてきました。

 

 

 

 

 

そんな自分を「ここできちっと終わらせなければいけない」と強く感じてもいました。

 

 

 

 

 

父の顔を見て、目を見て、ちゃんと謝罪をしたい・・・・

 

 

 

 

 

しかし、父はそっぽを向いたまま私の顔を見ようとしません。

 

 

 

 

 

私はそこまで父に、嫌われてしまっていたのだ。

 

 

 

 

 

そんな思いがよぎりました。

 

 

 

 

 

今までの私の非礼をもってしたら、それも致し方のないことだなともわかりました。

 

 

 

 

 

「父さん、こっち向いて!!」

 

 

 

 

 

そう父に言いながら、そっぽを向いた父の顔をのぞき込んだのですが、
その父が、なんと、涙を流していたのです!!

 

 

 

 

 

え?え?

 

 

 

 

 

そして、たった一言・・・

 

 

 

 

 

「お前の気持ちは・・・わかっていた・・・(だから良いんだ)」

 

 

 

 

 

 

そう言ってくれたのです!!!

 

 

 

 

 

衝撃でした!

 

 

 

 

 

その瞬間、またしても私の中から熱いものが込み上げてきました。

 

 

 

 

 

「何もわかってなかったのは、私。私が、私が・・・・」

 

 

 

 

 

父の涙と、全てわかった上で受け入れてくれていた父の言葉に驚愕しました!!

 

 

 

 

 

仕事づくめでゴツゴツしていた父の手に触れた私は、情けなくて情けなくて、ただただ嗚咽するしかありませんでした。

 

 

 

 

 

さらに追い打ちを掛けるようにその場にいた近所のおじさんが一言

 

 

 

 

 

「あんたのお父さんは、素晴らしい人なんだよ。」

 

 

 

 

 

ぎゃーーーーーーっ!

 

 

 

 

 

トラブル続きの父を知ってるはずのおじさんが、なんとそんな事まで言うのです。

 

 

 

 

 

その言葉でさらに私は、「申し訳ない、申し訳ない」と泣き崩れました。

 

 

 

 

 

そして、さらにご先祖様からの声が聞こえたのです。

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

一見、自我が行っているように見えることでも、それは自我じゃないものに動かされている。そこに焦点を合わせることで可能になると捉えている。佐藤康行
タイトルとURLをコピーしました