昨年の12月に地域の「認知症カフェ」で講話をさせていただきました。
当日の朝は、突然の大雪であっという間に車も家も雪で覆われてしまいました。
悪天候のため、参加のキャンセルも相次ぎましたが、
人数は全く気になりません。
参加された方の中には、十年ぶりに再会した方などがいたり、
またリピーターさんで何度も足を運んでくださる方もいらっしゃいました。
場所は子どもたちが通園した保育園の隣にある、かなり古い公民館の大広間でした。
約15年ぶりにその公民館に入り、懐かしさを感じながらの講話です。
畳の間に用意された会議用テーブルには、おしゃれな観葉植物や手作りのおいしい漬物、ゴーゴーカフェと書かれた飾りがあり、一角にはコーヒーコーナーがあり、どこかのカフェの雰囲気までありました。
「食べがら、飲みながら、どうぞ~(*^_^*)」という紹介で講話がスタートしました。
和やかな雰囲気で、参加された方々が耳を傾けてくれました。
そして、お話を進めていくうちに、どんどん場の空気が深い感覚になり、感動と感謝の声が上がり始めました。
皆さんの喜ばれているお姿を拝見していて、「やっぱり、凄い!やっぱり、凄い!」と何度も感動をいただきました。
そして、終わってから、介護施設のケアマさんをされてた方が声をかけてくださいました。
「実は、うちの娘も不登校だったんです。今では、結婚して、近くに住んで、孫まで生まれているんですが、当時は家から出れなくなったんですよね。当時は理由を聞いても、そのわけを話してくれなくて本当に悩みました。でも、大人になってから教えてくれたんです。」
介護施設で今も臨時職員として働くその方は、とてもニコニコとしていてほがらかで一瞬で大好きになりました!
「実は、私が働きに出ると、お姑さんが私が出かけたの見計らって、毎日毎日、私の悪口を朝から晩まで娘に言い続けていたらしいのです。それで、心が暗くなって、学校に行くことが出来なくなったって教えてくれました。ええ、本当に驚きました!」
まるでお姑さんの思考が、世代を超えて現実化しているかのような話だなと感じました。
もしこれが、悪口では無く、感謝の言葉だったら・・・。
そんなことを思った一日でした。
この出来事のひとつひとつが私へのメッセージと感じます。
ありがとうございますm(_ _)m
褒め上手の基本は、相手を好意的な目で見ること。
「人を好き」でいることが、何よりも大切です。
本心からの褒め言葉は、相手のココロに必ず届きます。
佐藤康行