何よりも何よりも大切

咲ちゃんは現在中学3年生の女の子

 

もうじき、受験勉強の時期に入ろうとしています。

 

でも、自分の考えている進路とお母さんが希望する学校が全く違うことで悩んでいました。

 

 

自分の道を進みたいというと

お母さんが切れて半狂乱になってしまうし、

自分はずっと小さい頃から我慢ばかりしていて

自分の気持ちを素直に言ったことなんてないんです。

 

 

そして、ずっと心がモヤモヤ

 

ある時、嫌いなお母さんの事を話していると

悔しさから涙が溢れてきました。

 

 

目を真っ赤にして、悔しそうにしているのです。

 

 

じゃあ、ゴミ出ししてみようよ。

 

え?

 

こうやってね、紙に今、言いたいこと力一杯書くんだよ

 

え!やります!

 

 

それから10分、手が止まりました。

 

 

ちょっと、スッキリした様子

 

じゃあ、次はお母さんに向かって

こうやって書いてみて。

 

 

誘導をしました。

 

コツは全然気持ちが無くても

言い切って書くんだよ

 

スピードを上げてね

 

 

はい!やってみます。

 

 

10分、経った頃、声を掛けました。

 

 

どう?

 

 

私、私、お母さんの事を独り占めしたかったんです・・・

 

 

 

嫌いだと思っていたお母さんの事

 

本当は大好きだったことに気づいた咲ちゃん

 

 

ぐっと引き出してあげた瞬間、

 

 

「お母さん・・・お母さん・・・お母さん・・・・

 

  ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさーい・・・」

 

 

 

わんわん泣き始めました!

 

 

 

背中をさすっていると、

 

「・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・ありがとう・・・・

 

 お母さん・・・・ありがとーーーーー!」

 

 

愛と感謝の本当の気持ちが出ました。

 

 

わんわん泣きながら、

今すぐ、お母さんに今の、本当の気持ちを伝えたいです!

 

 

 

わかった!

 

 

わがままかもしれないけど、今すぐお母さんに会って伝えなきゃ!

 

 

 

お母さんはお仕事中だったため、

今の気持ちをそのまま手紙にしてもらいました。

 

 

そして、お母さんが仕事から帰ってくる時間目がけて

おうちにすっとんで帰って行った咲ちゃん

 

 

私と別れる前に

 

「この本当の気持ちをわかならいまま終わっていたら・・・本当に怖い・・・」

 

 

ねぇ、下手なホラー映画より、恐怖だよね^^

 

 

涙ぐみながら「本当に・・・・大変なことをするところでした・・・」

 

 

別れるときには「今日、帰ったら、お母さんを泣かせてみせます!」

 

 

自分からお母さんに感謝と謝罪を伝えると、

泣きながら戻っていきました。

 

 

(つづく)

 

 

 

 

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