父の愛

了解を得て、Iさんの体験談をこちらに掲載させていただきます。

 

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私は、小さいときから親兄弟が苦手で話もろくにできませんでした。

 

特に父が、怖くて近寄ることができませんでした。一緒にいると緊張して苦しいので

 

逃げ回っていたという状態でした。

 

 

大人になって社会に出ても、職場の人間関係がうまくできず、ある職場で上司との人間関

 

係がもとで、ある日突然パニック障害という病気になりました。

 

 

その後、多澤優さんの受講した真我開発講座を受講して、パニック障害が完治し、

 

怖くて近寄ることができなかった一番苦手だった父親との関係が、劇的に改善されました。

 

 

父とは、家族の中で一番の仲良しとなり、私は、父の一番の理解者となり、

 

父は私に家族の中で一番心を許してくれました。

 

 

父とは、一緒にお墓詣りにいったり、一緒に銭湯にいって時に、

 

父の背中をながしたり、頭を洗ってあげたりしました。

 

父が、病気で入院した時は、毎日病院に会いに行って話をして帰りました。

 

 

私が行くと父は本当に喜んでくれました。

 

 

そんな父が、多澤優さんの出版記念講演会の一週間後に突然亡くなったのです。

 

 

実は、多澤優さんの「鬼ババァが仏の顔にかわった瞬間」の出版記念講演会を

 

愛媛で行うことになり、チケットを販売するために親戚の家を回っていたところ、

 

いとこ(父の姉の子)の奥さんが応対していただき、

 

 

「講演会にはいけないけれど、本は買います。」と言って本を購入していただきました。

 

 

多澤優さんの愛媛講演会は、私の母も参加してくれ「感動した。」と言ってくれました。

 

 

そして、講演会から1週間後に、透析中でしたが、前日までしっかり話もしていた父が、

 

突然亡くなりました。

 

 

 

これからは、父のお通夜と葬儀の時のお話です。

 

 

それまで、私は親戚とも縁がうすいと思い緊張して話ができていませんでした。

 

 

私は3人兄弟ですが、一番上の兄ともほとんど会話がなく、

 

常日頃とても残念に思っていました。

 

 

でも父の葬儀の事などで会話をするうちに次第に打ち解けて仲がよくなりました。

 

 

兄が親しく接してくれるようになったのです。

 

 

今まで親戚の人と話すこともできなかったのが、

 

父のお通夜や葬儀の席で話をすることができました。

 

 

私に気を使って話かけてくれるようになりました。

 

また、一週間前に多澤さんの本を買っていただいたいとこの奥さんが、

 

近寄ってきて次のようにいわれました。

 

 

「わたしは、あの本はまだ数ページしか読んでいないけど、

 

姑が読んで姑が変わって私にやさしくなったんですよ・・。」

 

と喜んで話してくれました。

 

 

 

それから出棺の時が近づいて、父との最後の別れをしました。

 

 

父の顔のそばに花を置いていると、

 

私は思わず「おとうさーーん、おとうさーーん・・・」と叫んでいました。

 

 

 

あふれ出る涙と共に

 

「ありがとうーー。ありがとうーー・・・」

 

と全身で魂の底からの愛で父に叫んでいました。

 

 

感謝そのものでした。

 

 

父は、最後の別れの時に私に本当の自分を表現させてくれました。

 

 

その時、私は全く周りの人の事など全く気になりませんでした。

 

 

想えば、父が自分の命を私のために、私たち兄弟のために、

 

I家の一族のために捧げてくれたように思います。

 

私が本当の自分で生きられるように背中を押してくれました。

 

愛で生きるんだよと教えてくれました。

 

 

本当の愛で生きれば越えられないものはないんだよと教えてくれました。

 

 

そう私は、思っています。

 

 

幼いころから、家族というもの親兄弟親戚との付き合いができ

 

自分の殻に閉じこもって出ることができなかった自分が、

 

こうしてやっと一人前になれた気がしています。

 

 

遺影の父は、とてもいい顔で笑みを湛えています。

 

 

それは、きっと今の父の心境に違いないと確信しています。

 

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Iさんのお父さんに愛と感謝を込めて

掲載させていただきました。

 

多澤

 

 

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