父母、そして夫婦へ7

ズレていた

 

 

うちの主人はメガネを掛けてます。

 

 

 

お風呂と寝るとき以外は外すことがありません。

 

 

 

 

それが、顔からメガネがズレたいたんです。

 

 

 

倒れた姿

 

 

 

 

駆け寄って、「とにかく起こさなきゃ!」

 

 

 

救急措置の鉄則を忘れて、

起こそうとしてしまいました。

 

 

 

 

目は宙を彷徨っていたのですが、

意識はほとんどありません。

 

 

 

 

 

動転していたのでしょう。

 

 

 

 

一瞬意識を戻した主人に「起きれる?」と聞いてました。

 

 

 

 

 

「・・・・あ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

おそらくショック状態からか、すっと起き上がりました。

 

 

 

 

 

とにかくトイレから外に連れて行かなきゃ

 

 

 

 

 

 

2歩、3歩と外に歩いたのですが、

もうその足は二度と動きませんでした。

 

 

 

 

 

次の瞬間、体が崩れていくのがわかりました。

 

 

 

 

 

 

支えなきゃ・・・・

支えなきゃ・・・・

 

 

 

 

ただどうしても体が重くて掴んでいられない

 

 

 

 

 

「寄りかかって・・・・」

 

 

 

 

 

その間、主人はうわ言をずっとぶつぶつ言ってました。

 

 

 

 

長男の心配

 

仕事の心配

 

 

 

とっさに大声で「救急車を呼んでください」

 

 

「子供たちを呼んでください!」

 

 

お店の人もボックス席なため、どれが子供たちなのかわからない様子

 

 

 

思わず「〇〇!!」

 

 

 

ためらうこともなく店内に響き渡る大声で息子の名前を叫びました。

 

 

 

気づいたのは娘

 

 

 

 

おばぁちゃんが倒れた時と同じ逼迫したわたしの声だったそうです。

 

 

 

 

その間、主人に「寄りかかって!!」

 

 

 

 

 

何度も言うのですが、主人はぐっと足をくいしばってただただ

「大丈夫、大丈夫・・・・・大丈夫・・・・」

 

 

ろれつがほとんど回らなかったのですがそうつぶやいてました。

 

 

 

 

 

 

 

「あほ!大丈夫じゃない!」

 

 

さらに怒りがむくむくと湧いてきたんです。

 

 

 

「そんな命を取るような仕事なんてやめてしまえっ!!」

 

 

 

ここ一週間ほど仕事がハードで疲れていたことを思い出しました。

 

 

しかし頑張り屋の主人は自分の体調よりも仕事、仕事、仕事・・・・

 

 

「仕事」というものへの怒りでした。

 

 

 

そう叫んだ瞬間、衝撃が走りました!!

 

 

 

 

未来内観も何度となく受講をしていますが、

その死の際の会話でも感じたことのない圧倒的な感覚を・・・・

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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